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ブラッディマンデイ2最終回の感想

 ブラッディマンデイ2最終回の感想

 いくつもの矛盾が指摘されるストーリーでしたが、倉野医師を演じる満島ひかりさんと南海を演じる芦名星さんの名演技に泣かされたので満足しました。特に芦名星さんは重症を負っていてファルコンがかまおうとしても、それでもファルコンにスパイダーを追わせるために、自分の頭に銃を突きつけて自殺しようとしました。そのシーンに思わず泣いてしまいた。迫真の演技だったと思います。

 ファルコンがスパイダーにしかけられたパスワードの解読と臨界点を超えた反応をとめるハッキング(ファルコンは勝てないとまで豪語されていたにもかかわらず)を短時間で成功させたのには理由があります。今までのインターネットができる環境では、ファルコンは外部にあるハッキング済みの多数のパソコンを並列でつなぎ処理スピードを上げる方法を使用してきました。余談ですが、以前アップルコンピュータがPowerPCを搭載したマッキントッシュを発売したときに、海外の研究所が大型コンピュータを購入するとコストがかかるので、マッキントッシュを数多く並列につないで演算していたところもあったほどです。話を戻しましょう。今回は外部にアクセスできない環境で成功させました。それは放映時間の都合上説明できなかったのでしょうが、実際にはどの原子力発電所にも有事の際をシミュレーションできる最速のスーパーコンピュータが設置されているので、それをハッキングして処理スピードを上げたわけです。ファルコンの腕を知り尽くしていたつもりだったのでしょうが、スパイダーには誤算があったのです。稼動前の原発に設置された最新のスーパーコンピュータの演算速度とマルチタスクの能力を計算に入れていなかったのです。ファルコンはスパコンの能力を瞬時に判断しパスワードの解読のプログラムと反応をとめるプログラムを同時に走らせたわけです。

 倉野がスパイダーと名乗っている理由がわかるシーンがありました。幼い頃に藤丸にコンピュータが蜘蛛の巣(WEB)のように張り巡らされて世界がひとつになっていくということを話していました。が、実際にはアメリカは旧ソ連からの核を搭載したICBM(大陸弾道弾ミサイル)でアメリカ本土が攻撃されても情報が滞ることがないようにコンピュータのネットワークで蜘蛛の巣(WEB)を作っておいたというのが起源です。その後冷戦が終わり軍事目的から公益や商用目的でWWW(World Wide Web)へと変遷していったのです。

 もうひとつ説明しておかなければならないと感じたのが、ファルコンが地上から人工衛星をハッキングしたシーンです。冷戦が終わるまで軍事衛星として利用されていましたが、その後民間委託になったわけです。人工衛星から送られてくるデータなのですが、一般に使用されているカーナビなどでは複数の人工衛星の位置データの平均を出しています。複数のうちのひとつのデータを見ると明らかに他の人工衛星のデータと少しかけ離れたものがあります。それを地上から誤差修正できるのです。これに関連してですが、先日トマホーク(巡航ミサイル)が引退しました。トマホークには地図とGPSが備わっていて、かなりの精度で目標物を攻撃することができました。さて敵国もGPSを使った兵器をアメリカに打ち込むことができるでしょうか。実はアメリカサイドで有事の際はそれらの人工衛星のデータを止めることができるのです。それでヨーロッパは独自にGPS用の人工衛星を打ち上げようという計画が出ています。あるYAHOOの質問袋で飛行機の中からでも人工衛星をハッキングできるのですかという質問がありましたが、不可能なことではないでしょう。

 テレビでは黒幕がJになっていました。黒幕としてJとスパイダーの共謀説、教授と呼ばれる男の二重スパイ説(ダブルエージェント)、魔弾の射手を一網打尽にする高木竜之介の潜入捜査説を思いつきましたが、矛盾の少なさから高木竜之介を黒幕にして考えていました。

 Jが被爆もしていないし、すべてスパイダーとの演技だったと告白していましたが、これには無理がありすぎます。

1.旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で広島大学医学部が事故後の対応で貢献したのは有名ですが、被爆しているかしていないかは専門機関が検査するので、Jが被爆しているのは明らかです。

2.倉野医師の上司である明石医師が「Jはもうすぐ死ぬ」と判断しているのに、新人医師である倉野医師がJが被爆していないことを隠蔽できるはずがありません。

3.核爆弾が積み込まれた飛行機でパスワードを解除できる人物が爆発直前まで現れませんでした。ということはJだけでなく霧島、槇村、魔弾の射手の江本、すべての乗客が死亡したということになります。そのとき倉野医師はあおいを殺す手はずを整えていました。となればファルコンはあおいを見殺しにしてでも、パスワードを解除するとJもスパイダーも100%確信していたことになります。これはさすがにありえません。ありえるとすれば、Jが某国のテロリストと日本人のテロリストの仲介をしたが、某国のテロリストが裏切ったという想定です。するとつじつまが合うようで合わなくなります。どのように日本人である江本を自爆テロへ洗脳したかということと、どうして日本人であるビーストがこの時点で粛清されることに気づいて逃げなかったかということです。この二人には何のメリットがあったのでしょうか?確かにこの場合でもスパイダーは東京壊滅には成功するわけですが、某国のテロリストが裏切り者であると気づくのは当然です。最終回でレディバードが「スパイダー、裏切ったな。」と叫ぶシーンがありますが、いまごろそんなことを言われても。。。となってしまいます。

4.Jが藤丸に「僕にも守るもの(K)ができた。」と伝えましたが、ツァーリボンバーで原発を吹き飛ばせば、JもKも一緒にみんな死んでしまうので、これもありえません。

5.ホーネットがネット上でスパイダーにハッキング技術を教わったとしても、スパイダーがいつ誰にどこでどのようにしてファルコンのハッキング技術を盗むことができたのか不明です。ファルコンに気づかれずに、ネット上でも気づかれず、ファルコンの周りにいるサードアイにも気づかれずに、どうやってはファルコンの思考パターンを身につけたのか謎になります。Jや教授と呼ばれる男を黒幕にすると説明できませんが、黒幕が高木竜之介であれば納得できます。竜之介がスパイダーにどれだけのレベルであればファルコンを超えることができるという判断基準をアドバイスさえできれば、ファルコンを監視する必要がないからです。

 したがって黒幕はJではなかったはずなのです。

 では教授と呼ばれる男が二重スパイ(ダブルエージェント)だった場合は?

1.総理と親しいのを利用して、某国の侵略を実行しようとした場合、飛行機の核爆弾を爆発させるのを妨害するファルコンを響に監禁させるか始末させたはずです。

2.某国から中距離ミサイルを日本に散在する原発に向かって発射されても、それらが命中するどころか海に落ちる程度の精度しかないことを知っているはずです。それによって連合国に某国が占領されるのが明らかなわけです。

3.某国のファシズムに気づけば、ビーストが仲間に加わるはずがありません。ホロコーストを例に日本人はナショナリズムから粛清されるのですから。何のメリットがあったのでしょうか?ビーストがマヤと戦ったときは防弾チョッキをしていたにもかかわらず、最終回では防弾チョッキをしておらずレディバードに何発も撃たれて死にました。それではテロの目的とかナショナリズムを理解していなかった愚かな人物になってしまいます。

4.ツァーリボンバーを核施設で爆発させるにはウィザード級のハッカーが必要で、藤丸を仲間に引き込むか、高木竜之介を引き込むか、彼ら二人の両方か片方でもいいから倉野医師に技術を教え込むことが必要となります。高木親子は拒否するだろうし、倉野医師は二人を憎んでいるのでこれもありえません。

 したがって教授と呼ばれる男も黒幕ではなかったのです。

 結局、製作スタッフはこれらの矛盾点を克服できなくなり、8話での倉野役の満島ひかりさんの演技力、そして9話での満島ひかりさんだけでなく南海役の芦名星さんそれからJ役の成宮寛貴さんの演技で収拾つけようとしたにすぎません。自分として面白かったので矛盾点が多くても満足はしています。

 シーズン1は11回でシーズン2は2回分少ない9回なので、今シーズンはネタフリが多くて最終回までで収拾ができなくなったようです。

1.藤丸がアルバイトしているコンビニでレディバードが銃を乱射して暴れて、多数の死傷者が出したのですが、このとき「折原マヤ」と言って去っていったものだから余計後味が悪くなりました。これについてはまったく収拾不能と言えるでしょう。

2.折原マヤがレディバードのライフルで胸に弾を受けたにもかかわらず、軽症ですんでいたというこの理由が最後まで明らかにされませんでした。誰かが殺傷力の低い弾に摩り替えているというネタフリでした。その人物は魔弾の射手のメンバーではビーストしかありえません。結局最終回ではレディバードに粛清されましたが。

3.まだ魔弾の射手のホタルという人物が男か女かもわからない状況だったのに、萩原課長の口から女ということばが出てきました。またスパイダーの口癖「英雄の子」という言葉を萩原課長がつぶやくシーンもあって、誰かが魔弾の射手に潜入捜査していることをうかがわせているネタフリでした。原作を踏襲してビーストを高木竜之介に潜入捜査官として割り振りたかったのでしょうが、あまりにもTV版ではビーストは人を殺しすぎて収拾できなくなっていました。

 本当にブラッディマンデイ2はキャストに恵まれたなーというのが感想です。あら捜しをすればきりのないストーリーでしたが、脇役の方までも短いカットといえど迫真の演技をされたのが好感につながったのだと思います。私は特に前半のJ、澤北、Kのさりげなく見せる迫真の演技が好きでした。最後はもう満島ひかりさんに圧倒されっぱなしでした。

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